「一人暮らしならエアコンとこたつのどっちが電気代を節約できる?」
「電気代が高騰したから、冬場の電気代をなんとか安くしたい!」
そんな疑問・悩みをお持ちではありませんか?
一人暮らしで冬場にエアコンとこたつのどっちを使うかで電気代が大きく変わります。
結論から先にお伝えすると、エアコンとこたつで電気代が安いのは「こたつ」です。
この記事では、こたつがエアコンより電気代が安くなる理由から、こたつを使って節電するコツまでを詳しく紹介します!
これを読めば、節電しながら暖かく冬を越せますよ。
もくじ
一人暮らしの電気代はエアコンとこたつどっちが安い?
一人暮らしの電気代はエアコンとこたつのどっちが安いのか?
結論からいうと、エアコンとこたつなら電気代が安いのは「こたつ」です。
機器 | 1時間あたりの電気代 |
エアコン | 13円~32.2円 |
こたつ | 3.1円~9.3円 |
断然こたつが安いとわかりますね。
仮に1日5時間利用したとすると、1カ月で大きな差がつきます。
- エアコン:1,950円~4,830円
- こたつ:465円~1,395円
では、どのようにしてこれらの電気代を算出したかを詳しくお伝えします。
1時間あたりのエアコンの電気代は13円~32.2円
資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」で6畳~10畳までのエアコンの消費電力を確認したところ、暖房時は最小420W~最大1,040Wとなっていました。
参考:省エネ性能カタログ
420Wと1,040Wをそれぞれ次の電気代の計算式にあてはめます。
【計算式】
「消費電力(W)×使用時間(h)」÷1000kW(消費電力量)×電気量単価=電気代
全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価によると、2023年現在の電気料金の平均単価は31円/kWhです。
なので、31をかけた計算結果から、1時間あたりのエアコンの電気代は13円~32.2円となりました。
1時間あたりのこたつの電気代は3.1円~9.3円
こたつは温度調節機能があるため、「弱」「中」「強」で消費電力が変わります。
「弱」で100W前後、「中」で200W前後、「強」だと300W程度です。
100Wと300Wを電気代の計算式にあてはめます。
【計算式】
「消費電力(W)×使用時間(h)」÷1000kW(消費電力量)×電気量単価=電気代
2023年現在の電気料金の平均単価:31円/kWhで計算すると、1時間あたりのこたつの電気代は3.1円~9.3円となりました。
こたつで一人暮らしの冬を暖かく節電して過ごす3ステップ
ここまで、こたつを使うと電気代が安くなることをお伝えしてきました。
とはいえ、「こたつだけで本当に暖かく過ごせるの?」と疑問を持たれているかもしれません。
こたつを使って節電しつつ暖かく過ごすには「合わせ技」がポイントです。
こたつだけでは上半身が冷えるし、床が冷たいと暖かさが半減してしまいます。
こういった問題を解決するために導入をオススメしたいアイテムが「着る毛布」と「蓄熱ラグ」です。
着る毛布で全身を覆えば上半身までポカポカします。蓄熱ラグを床に敷けば電気代ゼロで床を暖めてくれます。
このように「こたつプラスアルファ」の合わせ技を使えば、節電と暖かさの両方が実現可能なのです。
導入手順はたったの3ステップ。
- こたつを用意する
- 着る毛布を入手する
- 蓄熱ラグを入手する
詳しく見ていきましょう。
STEP1|こたつを用意する
まずはこたつを用意しましょう。
一人暮らしなら、場所を取らないアイリスのミニこたつ(縦70cm×横70cm)がオススメです。
ほかのメーカーからもミニこたつが出ていますが、出力が100W程度しか出ないものが多いのでおすすめできません。
アイリスのミニこたつは小さいながらも400Wまで出るため、普通のこたつと同等です。
STEP2|着る毛布を入手する
つづいて「着る毛布」を入手しましょう。
オススメは山善の「USB着る毛布」です。
USBで給電ができ、ボタンひとつで「強」と「弱」のどちらかに温度調節できるので、これさえ着ていれば上半身も冷えません。
5千円台で買えるのもお得です。
こたつから出て室内を歩きまわる際の寒さ対策にもなります。
STEP3|蓄熱ラグを入手する
最後はこたつの下の敷布団の代わりに、ニトリの「Nウォーム蓄熱ラグ」を入手しましょう。
「Nウォーム蓄熱ラグ」は吸湿発熱と蓄熱機能を備えているため、座面の暖かさを確保できます。
これを敷けばもう全身が冷えることはありません。
一人暮らしの電気代を抑えるなら電力会社の見直しがオススメ!
ここまでエアコンを使わずにこたつで冬場を暖かく節電する方法をお伝えしました。
ただ現在は燃料価格や火力発電の燃料費の高騰により、電気代そのものがグングン値上げしています。
とくに値上げの影響を大きく受けているのが「新電力」です。
大手電力会社は燃料費調整額に上限があるので、値上げの影響をある程度までに抑えられます。
ところがほとんどの新電力会社は、2022年に燃料費調整額の上限を撤廃しました。上限がなければ青天井になるのです。節電のために新電力を契約していたら、いまの時期は裏目にでてしまいます。
もし新電力を契約しているなら、電力会社を大手に切り替えたほうが得策です。
電力会社を大手に変えるとどう変わるか、試しに電力比較サイトの「エネチェンジ」でシミュレーションをしてみましょう。
お住まいの地域ごとの電気料金がお得な会社が一覧で出てくるはずです。
結果を見て大手電力会社がお得だとわかったら、電気代のムダ払いで損をしないため一刻も早く切り替えるのが得策です。
国内最大級の電力比較サイト【エネチェンジ】で電気代のムダを減らす
新電力を契約していて上限の有無が気になったら、「契約している新電力の名前+上限撤廃」「契約している新電力の名前+燃料費調整」で検索してみるといいでしょう。
告知ページがヒットすれば上限価格の撤廃がされています。すぐ電力会社を変更しましょう。
今すぐできる!一人暮らしの節電アイディア10選
一人暮らしで電気代を抑えるため、今すぐできるカンタンな節電のアイディアを紹介します。
ぜひこのページをブックマークして、これらをひとつずつ試してみてください。 「こんなのめんどくさくて全部やれない」と思った場合は、一日ひとつでも実践すれば、長期間の積み重ねで大きく節電ができます。 髪を乾かすときにドライヤーの温風を使っているなら、冷風に変えるとかなり節約ができます。 1200Wのドライヤーで温風を使うと、2分で1円程度です。 冷風で毎日2分使っても、1カ月で0.48円。温風の1回分が冷風のひと月分に当たるのです。 ただ、冷風は乾く時間がかかるので、先にタオルドライで水分をある程度ふき取っておく必要があります。 洗濯物の量を極力減らし、通常モードでなくスピードコースで洗濯すると節電になります。 洗濯物の量を減らすためには、次のような方法が効果的です。 こうした工夫で洗濯回数を減らしたら、洗濯時に使う電力もスピードコースで減らしましょう。 アイロンがけを毎回丁寧にしていると、電気代がかさみます。 アイロンがけの回数を減らすためには、洗濯後に衣類をたたまずハンガーにかけ、「シワ伸ばしスプレー」でシワを伸ばすようにしましょう。 それでもシワが残るものだけアイロンがけすれば、アイロンがけの回数と時間を削減できます。 冷蔵庫の冷えの強さを「強」にしているなら、「中」に切り替えると節電になります。 冷蔵庫の温度は2~6℃が適正とされ、「中」は3~5℃くらいになるので、問題のない温度です。 ただし、夏場は冷えが弱い場合があるため、暑い日は適宜「強」にする必要があります。 冷蔵庫に物を詰めすぎると、冷やす力がはたらいてムダに電気を使います。 電力をカットするためには、物を1/3程度に減らしましょう。 なお、冷凍庫はぎっしり物を詰めたほうが冷気が逃げないので節電になります。 掃除機のフィルターにゴミが詰まっていると、ムダに電力を消費します。 フィルターをこまめに手入れすれば、1時間あたり15ワット程度の節電が可能です。 電気ポットは沸かすときだけでなく、保温しているときにも電力を消費します。 お湯を沸かすときの電気代を0円にするため、やかんを使うようにしましょう。 照明で白熱電球を使っているなら、40Wで1時間あたり1円程度の電気代がかかります。 LEDに変えると1時間あたり0.18円になるので、圧倒的な差がつきますね。 白熱電球はすぐにやめましょう。 節電しながら冬場の寒さと夏場の暑さをしのぐためには、窓際への工夫が大切です。 こうした工夫で室温を快適に保ち、冷暖房にかかる電気代をカットしましょう。 ワット数を選べる電子レンジを使っているなら、ワット数を上げたほうが節約になります。 たとえば500〜700Wだったら、700Wで加熱。 ワット数が高いと消費電力が大きくなりそうですが、それだけ加熱時間が短縮できるので、結果的に節電効果があるのです。 冬場は湯たんぽを活用すれば、電気代を大幅にカットできます。 寝るときに足元に入れるほか、テーブルの下に置いてこたつの代わりにすることも可能です。 寒さが厳しい日は、膝上に置いて抱えるようにして使うのもいいでしょう。 節電の心強い味方になるはずです。 今回はこたつがエアコンより電気代が安くなる理由から、こたつを使って節電するコツまでを詳しく紹介しました。 カンタンにおさらいしましょう。 この記事を参考にして、こたつで節電しながら暖かく冬を越せたらとてもうれしいです。
1. 髪の毛をタオルドライ&ドライヤーの冷風で乾かす
2. 洗濯回数を減らしスピードコースにする
3. アイロンがけの回数と時間を減らす
4. 冷蔵庫の設定温度を見直してものを1/3に減らす
5. 掃除機のフィルターを手入れする
6. 電気ポットをやめてやかんを使う
7. 白熱電球をLEDに変える
8. 窓際にひと工夫して快適な室温を保つ
9. 電子レンジでワット数を上げて加熱
10. 湯たんぽを活用
まとめ