「電気代が急に高くなっておかしい!」
「節電しているのに電気代が2万円を超えた!」
と困っていませんか?

現在、電気代が2~3倍など、異常なほど高くなってしまう現象が起きています。
そこで今回は一人暮らしの電気代が急に高くなった理由をハッキリさせ、今すぐ解決する方法をお伝えします!
もくじ
一人暮らしの電気代がなぜか高い9つの原因

一人暮らしの電気代がいきなり高くなる原因は以下のいずれかが考えられます。
⑧と⑨はめったに起こらないケースで、起こった場合は気づいた時点で管理会社に連絡すれば設備点検・修理で解決します。
問題は上の①~⑦。これらを解決するためにできることは「電力会社やプランの変更」と「節電」です。
なかでももっとも大きな原因となっているのが「世界的な燃料価格の高騰」と「円安による火力発電の燃料費高騰の影響」です。
いわゆる燃料にまつわる電気代の値上げのあおりで、これら2つは国内で電気を契約しているなら誰もが直面しているはず。
そこでここからは、電気代を安くする対策方法を3ステップでお伝えします。
一人暮らしで電気代を安くする3ステップ

一人暮らしで電気代高騰の影響を最小限に抑える方法を3ステップで紹介していきます。
詳しく見ていきましょう。
STEP1|まず電力会社を見直す

真っ先に検討すべきなのが電力会社の見直しです。
1ヵ月分の電気代は、次の4項目を足した合計が請求されます。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」は、どの電力会社であっても一律の料金ですが、①~③は電力会社によって変わります。
そのため、お住まいの地域でどの電力会社にするとお得かを「エネチェンジ」でシミュレーションして、乗り換えを検討してみましょう。
シミュレーション結果を正確にし、最適な電力会社を選ぶためにはちょっとしたコツがあります。
そこで、エネチェンジを使ったおすすめのシミュレーション手順をお伝えしますので、ぜひ参考になさってください。
「エネチェンジ」にアクセスしたら、「今のお住まいでの切り替え」を選択します。

画面が切り替わったら、「個人⇒電気」の順に選択し、郵便番号と世帯人数を入力します。
入力したら、「この条件でかんたん見直し」のボタンではなく「条件を変更する」ボタンを押しましょう。

詳細情報を入力します。

「くわしく|使用量を入力」を押して直近の使用電力量を明細を見ながら入力します。
さらに「電気のこだわり条件を設定する」にチェックを入れてください。

「こだわり条件」が出たら、「解約金、違約金なし」と「市場連動型プランでない」にチェックを入れましょう。ここが最大のポイントです!

解約金がかかるとあとで乗り換える際に大きなデメリットになりますので、解約金・違約金を請求されない電力会社のプランだけに絞ります。
市場連動型プランも今のような状況下ではデメリットになるため、選択肢から外しましょう。
市場連動型プランとは、市場価格に連動して電気代が変わるプランです。市場連動型プランでは、燃料価格が安い時期は電気代が安くなりますが、燃料価格が高騰すると電気代も高くなります。
そのため、燃料価格が高くなっている2025年は、こうしたプランを避けるのが無難です。
ここまで漏れなく入力したら、「結果へ進む」ボタンを押して、比較結果を確認しましょう。

ここで注意したいのは、比較結果の1位が最適プランとは限らないということです。
4位、5位あたりのほうがお得なパターンもあります。
候補に挙がったプランの詳細まで確認し、どれがお得かをよく比較検討してください。
結果を見てお得だとわかったら、電気代のムダ払いで損をしないため一刻も早く切り替え手続きを済ませましょう。
STEP2|適切なプランとアンペア数を契約する

電力会社を切り替えるときに、契約プランとアンペア数が適切でないと電気代が安くなりません。
契約プランとアンペア数は次のように選ぶのがオススメです。
- アンペア数が40A以上⇒30A以下に変更する
- 契約プラン⇒「定額料金制」か「夜間プラン」に切り替える
アンペア数を30A以下にする
まずアンペア数。
契約アンペア数が大きいと、その分だけ基本料金が高くなります。
一人暮らしの生活を快適に過ごすには30Aで十分です。
主な家電にどのくらいのアンペア数がかかるか確認してみましょう。
家電名 | ワット数 | アンペア数 |
照明 | 100W | 1A |
電子レンジ | 600W | 6A |
冷蔵庫 | 100W | 1A |
トースター | 1000W | 10A |
エアコン | 1000W | 10A |
電気ケトル | 1250W | 12.5A |
ノートPC | 100W | 1A |
ドライヤー | 1200W | 12A |
テレビ | 100W | 1A |
アイロン | 1000W | 10A |
10A以上必要な家電は、エアコンやドライヤー、トースター、電気ケトル、アイロンなどです。
これらの家電を3つ以上同時に使わなければ、30Aでブレーカーが落ちることはありません。
もし40A以上を契約しているなら、30A以下に下げればそれだけで電気代を抑えられます。
たとえば東京電力では40Aの基本料金が1,144円、30Aが858円なので、ひと月286円も差が出るのです。
契約プランを「定額料金制」か「夜間プラン」に切り替える
つづいて、生活スタイルに合った契約プランを選んでいきましょう。
もし次のようなケースに該当しているなら、契約プラン選びを最適化する必要があります。
- 「昼夜別料金制」を選んだのに昼間家にいる時間が長くなっている
- 「定額料金制」を選んでいるのに昼間家にいることがほぼない
時間帯によって電気料金が変動する「昼夜別料金制」を契約して、生活スタイルが契約時と現在で変わった場合は、電気料金プランが原因で電気代が高くなっていると考えられます。
たとえば「夜間の電気代を安くして日中の電気代が割高になるプラン」を選んでいるのに、在宅勤務が増えて昼間に電気を使う機会が増えた、といったケース。
このような場合は、電気料金プランの見直しが必要です。
「昼夜別料金制」を選んだのに昼間家にいる時間が長くなっている場合は、「定額料金制」にしたほうが電気代は安くなります。
昼間が安いプランはほとんどの電力会社にないので、昼間使う頻度が高い人に最適なプランは「定額料金制」です。
仕事で昼間はほとんど家にいないのに「定額料金制」を契約しているなら、「夜間プラン」にしましょう。500円くらい差が出ます。
STEP3|電気代をムダに消費させる家電を突き止める

電力会社とプラン・アンペアを見直したあとは、自宅にある主な家電のなかから、電気をムダに消費しているものがないかチェックしてみましょう。
これらのなかで、「多用している」「長時間使っている」のはどれかを見ていきます。 長く、たくさん使っている家電が、電気代を高くさせる犯人と疑いましょう。 直近で家電を買い替えたときは要注意です。 家電の買い替えで使用する電力のワット数が変わり、電気代が上がることがあります。 洗濯機を縦型からドラム式にしたとか、ストーブを新調したとか。 家電の買い替えが原因でワット数が上がっていないか確認してみましょう。 「日常的に節電に取り組んでいるはずなのになぜ?」と思うかもしれません。 高すぎる節電意識が裏目に出ることもあります。 といった節電を意識した行動は、実は逆に電気のムダ遣いになります。 エアコンや掃除機は、立ち上げ時に大きく電力を消費するため、こまめにスイッチをオン・オフ切り替えすると余計に電力が消費されるのです。 食べ物をムダにしないよう冷蔵庫にものを詰めすぎると、冷やす力がかかって1時間あたり6kワットほど電力がムダにかかります。 炊飯器の早炊きは時短になりますが、その分だけ電力を大きく消費します。 思い当たる問題がないのに電気代がかかっているときは、どこかに電気の使い過ぎがあると疑いましょう。 見当がついたら、次に紹介する節電のアイディアで電気代を抑える工夫をしてください。 一人暮らしで電気代を抑えるため、今すぐできるカンタンな節電のアイディアを紹介します。 ぜひこのページをブックマークして、これらをひとつずつ試してみてください。 「こんなのめんどくさくて全部やれない」と思った場合は、一日ひとつでも実践すれば、長期間の積み重ねで大きく節電ができます。 基本的なことながら、エアコンの温度を低く設定して扇風機を併用するのは効果的な節電です。 夏は冷たい空気を、冬は暖かい空気を扇風機が室内にひろげます。 設定温度は低くしても、夏は涼しく、冬は暖かい。快適な環境が作れます。 2、3度変わると1時間当たり80kワット以上の節電になるので、効果抜群です。 髪を乾かすときにドライヤーの温風を使っているなら、冷風に変えるとかなり節約ができます。 1200Wのドライヤーで温風を使うと、2分で1円程度です。 冷風で毎日2分使っても、1カ月で0.48円。温風の1回分が冷風のひと月分に当たるのです。 ただ、冷風は乾く時間がかかるので、先にタオルドライで水分をある程度ふき取っておく必要があります。 洗濯物の量を極力減らし、通常モードでなくスピードコースで洗濯すると節電になります。 洗濯物の量を減らすためには、次のような方法が効果的です。 こうした工夫で洗濯回数を減らしたら、洗濯時に使う電力もスピードコースで減らしましょう。 アイロンがけを毎回丁寧にしていると、電気代がかさみます。 アイロンがけの回数を減らすためには、洗濯後に衣類をたたまずハンガーにかけ、「シワ伸ばしスプレー」でシワを伸ばすようにしましょう。 それでもシワが残るものだけアイロンがけすれば、アイロンがけの回数と時間を削減できます。 冷蔵庫の冷えの強さを「強」にしているなら、「中」に切り替えると節電になります。 冷蔵庫の温度は2~6℃が適正とされ、「中」は3~5℃くらいになるので、問題のない温度です。 ただし、夏場は冷えが弱い場合があるため、暑い日は適宜「強」にする必要があります。 冷蔵庫に物を詰めすぎると、冷やす力がはたらいてムダに電気を使います。 電力をカットするためには、物を1/3程度に減らしましょう。 掃除機のフィルターにゴミが詰まっていると、ムダに電力を消費します。 フィルターをこまめに手入れすれば、1時間あたり15ワット程度の節電が可能です。 電気ポットは沸かすときだけでなく、保温しているときにも電力を消費します。 お湯を沸かすときの電気代を0円にするため、やかんを使うようにしましょう。 照明で白熱電球を使っているなら、40Wで1時間あたり1円程度の電気代がかかります。 LEDに変えると1時間あたり0.18円になるので、圧倒的な差がつきますね。 白熱電球はすぐにやめましょう。 節電しながら冬場の寒さと夏場の暑さをしのぐためには、窓際への工夫が大切です。 こうした工夫で室温を快適に保ち、冷暖房にかかる電気代をカットしましょう。 冬場は足元が冷えるので、暖かいホットカーペットが恋しくなります。 とはいえ、ホットカーペットは結構な電気代がかかるので、ただのカーペットの下にアルミの保温シートを敷いて代用するのが節電向きです。 保温シートは100均でも買えます。 冬場は湯たんぽを活用すれば、電気代を大幅にカットできます。 寝るときに足元に入れるほか、テーブルの下に置いてこたつの代わりにすることも可能です。 寒さが厳しい日は、膝上に置いて抱えるようにして使うのもいいでしょう。 節電の心強い味方になるはずです。 ここまで節電のアイディアを11個紹介しました。 以下チェックリストにまとめたので、ぜひ試して✅をつけてみてください。 ☐エアコンの設定温度を低くして扇風機を併用 節電するならソーラーエネルギーを使うのはどうなの?と考えてはいませんか。 私もソーラーエネルギーを試してみようとしたことがありますが、次のデメリットがあるため断念しました。 賃貸の場合はベランダに置く小型のソーラーパネルを設置することになりますが、それだとワット数の限界があり、電力消費の大きい家電には給電できません。 また、電気に詳しくないと、給電の際にショートさせて発火の危険があります。 こうしたデメリットがあるため、一人暮らしでソーラーエネルギーはおすすめしません。 ここからは、電気代以外に水道・ガス代を節約する方法もお伝えします。 水道代を節約する方法を4つに分けてご紹介します。 ちょっとした工夫をすれば、お風呂でかかる費用は50%ほど節約可能です。 カンタンにできるおすすめの方法は次の3つ。 浴槽いっぱいにお湯を溜めて入浴すると、ムダな水道代がかかるので水を少なめにします。 その上でシャワーヘッドを節水ができるものに変え、さらにシャワーのお湯をこまめに止めましょう。 この3つでかなりの節水が可能です。 お風呂の節水方法を詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。 洗濯時に水道代を節約するカンタンな方法は「すすぎ1回にする」です。 洗濯機のすすぎは、通常2回に設定されています。 よほど汚れのひどいものでなければ、すすぎは1回でも十分です。 すすぎ1回設定にすれば、30%以上節水ができます。 食器洗い時も気をつけないとムダに水道代がかかります。 節水するための洗い方のポイントは次の3つ。 これらのポイントを押さえればムダな水道代をカットできます。 食器洗い時の節水方法を詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。 トイレの有効な節水方法は「お風呂の残り湯をタンクに入れておく」です。 やり方はカンタン。トイレの止水栓を閉めて残り湯を入れるだけ。 ただし、止水栓を閉めると給水されなくなるため、その都度タンクに水を足さないといけません。 タンク内に入れてムダな水が流れないようにする「ウォーターセーバー」や、止水栓をいじる方法で節水をする方法がありますが、これらは下手にやるとトイレの詰まりの原因になります。 なので、トイレでできる有効な節水方法は、お風呂の残り湯の活用くらいです。 ガス代を節約する方法を2つに分けてご紹介します。 お風呂でガス代を節約する主な方法は次の3つです。 夏場は水道水から沸かすより、前日のお湯をそのままにしておいて「追い焚き」で沸かしたほうがガス代がかかりません。 なので、1日おきにお湯を入れ替えるのがオススメです。 もしお湯の温度を41℃以上にしているなら、設定温度を40℃まで下げましょう。 設定温度を1℃下げるだけでお湯が沸くまでの時間が短縮され、ガス代が節約できるからです。 水道代と同様、シャワーのお湯をこまめに止めるとガス代は節約できます。 お風呂のガス代節約方法を詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。 ガスコンロの使い方でガス代を節約するには「調理で強火を使わない」のがポイントです。 強火のほうが時短になりそうなイメージはありますが、実は高い火力はガス代のムダになっているのです。 鍋やフライパンからはみ出した火は加熱の意味をなしません。 鍋やフライパンを使うなら中火でちょうどいいのです。 ガスの場合、どのガス会社であっても基本料金はかかります。 だからこそトータルでどこが安いかを把握しておく必要があります。 無料で比較できるガスチョイスを利用して、もっとも安いガス会社を見つけましょう。 今回は一人暮らしの電気代が高い原因をつきとめ、安くするための方法をお伝えしました。 カンタンにおさらいしましょう。 この記事を参考にして電気代の節約が実現できたらとてもうれしいです。
直近で家電を買い替えたときは要注意
節電が裏目に出ることも…
今すぐできる一人暮らしの節電アイディア11選
1. エアコンの設定温度を低くして扇風機を併用
2. 髪の毛をタオルドライ&ドライヤーの冷風で乾かす
3. 洗濯回数を減らしスピードコースにする
4. アイロンがけの回数と時間を減らす
5. 冷蔵庫の設定温度を見直してものを1/3に減らす
6. 掃除機のフィルターを手入れする
7. 電気ポットをやめてやかんを使う
8. 白熱電球をLEDに変える
9. 窓際にひと工夫して快適な室温を保つ
10. ホットカーペットを使わず保温シートを敷く
11. 湯たんぽを活用
ここまでのまとめ &チェックリスト
☐髪の毛をタオルドライ&ドライヤーの冷風で乾かす
☐洗濯回数を減らしスピードコースにする
☐アイロンがけの回数と時間を減らす
☐冷蔵庫の設定温度を見直してものを1/3に減らす
☐掃除機のフィルターを手入れする
☐電気ポットをやめてやかんを使う
☐白熱電球をLEDに変える
☐窓際にひと工夫して快適な室温を保つ
☐ホットカーペットを使わず保温シートを敷く
☐湯たんぽを活用
一人暮らしで水道・ガス代を節約する方法
一人暮らしで水道代を節約する方法
お風呂の節水方法
洗濯時の節水方法
食器洗い時の節水方法
トイレの節水方法
一人暮らしでガス代を節約する方法
お風呂でガス代を節約する方法
ガスコンロの使い方でガス代を節約する方法
ガス会社選びでガス代は安くなる
まとめ 一人暮らしの電気代が高い原因と安くする方法