「お風呂で毎日湯船につからないとダメ?」
「シャワーだけにしたら節水できる?」
と気になっていないですか?
結論からいうと、一人暮らしでは毎日湯船につかってもお風呂でかかる水道代・ガス代を50%程度節約できます。
この記事では私の15年以上の一人暮らし経験と書籍などで得た知識をもとに、お風呂の節約術や毎日のお風呂をもっと楽しむ方法までを詳しくお伝えします。
- 一人暮らしで湯船につかって水道代・ガス代を節約する9つの方法
- 一人暮らしのお風呂をもっと楽しむコツ
- 一人暮らしの生活費をさらに節約する3つの秘策
もくじ
一人暮らしでお風呂の湯船に浸かって節約する9つの方法(お手軽順に紹介)
結論からいうと、一人暮らしでは毎日湯船につかってもお風呂でかかる水道代・ガス代を節約できます。
ただ、そのためにはちょっとした工夫が必要です。
工夫せずにそのまま湯船に毎日つかると、水道代はひと月1200円~1400円程度かかります。
お風呂の場合はさらにガス代もかかります。
でもカンタンな工夫をすればお風呂にかかる費用を50%ほど節約可能。
なので、これから水道代とガス代を節約する方法をお手軽な順に9つ紹介します!
- 浴槽のお湯を少なめにする
- お湯の温度を低く設定
- お風呂が沸いたらすぐ入る
- シャワーを止めて手桶を活用
- 追い焚きを活用する
- シャワーのお湯をこまめに止める
- 水の入ったペットボトルを湯船に浮かべる
- シャワーヘッドを変える
- 入浴後に掃除をする
これさえ知っておけば、お得に毎日湯船に浸かれます!
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
方法1|浴槽のお湯を少なめにする
お風呂のお湯を気持ち少なくするだけで節水とガス代節約が実現できます。
一般的な浴槽のサイズは200L。これにお湯を張ると170~180Lくらいです。
水道代は地域によって異なりますが、東京都水道局で1Lあたりの単価を0.24円としているので、170~180Lでかかるのは40~48円。合計するとひと月あたり1200~1400円台です。
なので、浴槽にためるお湯を150Lくらいにしましょう。
入浴でつかるのはむしろ胸元くらいまでのほうがいいので、150Lで十分です。
これにより、ひと月あたり1200~1400円台までかかっていた水道代を1080円くらいまで下げられます。
ぜひ今すぐ実践してください!
- お手軽度:★★★★★
- 節約効果:★★★
方法2|お湯の温度を低く設定
もしお湯の温度を41℃以上にしているなら、設定温度を40℃まで下げましょう。
設定温度を1℃下げるだけでお湯が沸くまでの時間が短縮され、ガス代が節約できるからです。
また、秋田大学の研究によると、40℃のお湯に15分つかると深部体温が0.5度上昇し、睡眠の質がよくなるとされています。
健康面でも40℃が理想的なので、高めの温度のお湯に浸かっている場合は設定温度の見直しをしましょう。
- お手軽度:★★★★★
- 節約効果:★★★★★
方法3|お風呂が沸いたらすぐ入る
お風呂が沸いてすぐに入浴しないと、冷めてお湯を足す、追い焚きするなどでムダなお金がかかってしまいます。
水道代・ガス代を節約するためには「沸いたら即入浴」をオススメします。
- お手軽度:★★★★★
- 節約効果:★★
方法4|シャワーを止めて手桶を活用
体を洗ってお湯を流すときなど、シャワーを止めて湯船に溜めたお湯を手桶ですくって使うと水道代のムダを省けます。
とてもカンタンな方法ですが、実は節水効果は高いです。
- お手軽度:★★★★
- 節約効果:★★★
方法5|追い焚きを活用する
アパート・マンションの給湯器に追い焚き機能があるなら、うまく使うと夏は水道代がグンと減らせます。
これから物件を探すなら、給湯器に追い焚きがついている物件を探しましょう。
追い焚きにかかるガス代は冬場で約62円、夏場で約32円です。
都市ガスの平均的なガス料金は1㎥につき150円とされています。
冬場の水が15℃だったとき、40℃に沸かすと次のような計算をします。
25℃(上げる温度数)×180L×92.1%÷10000kcal×150円
※東京ガスのデータを参考に給湯器の熱効率を92.1%、発熱量を1㎡あたり10000kcalとして計算
結果的に追い焚きをすると約62円かかってひと月の合計は1860円にもなるので、むしろ冬場は毎日お湯を張った方が節約できます。
これに対して夏はもともとの温度が高いので、すぐ40℃まで沸かせます。
東京都水道局の調査によると8月の水温は平均約27℃なので、これをもとに計算してみましょう。
13℃(上げる温度数)×180L×92.1%÷10000kcal×150円
※東京ガスのデータを参考に給湯器の熱効率を92.1%、発熱量を1㎡あたり10000kcalとして計算
約32円で、ひと月の合計は960円です。
1日おきにお湯張りすれば水道代は半額になるので、700円も節約できます。
また、夏場に追い焚きするときには雑菌の繁殖を防ぐため「お風呂水用の抗菌剤」を入れるのがポイントです。
抗菌剤は私が実際に使って良いと思った「サラリユ」をオススメします!
- お手軽度:★★★★
- 節約効果:★★★★
方法6|シャワーのお湯をこまめに止める
シャワーの水を出しっぱなしにせず、こまめに止めるだけでかなりの節約ができます。
シャワーを1分使ったときの水の量は10L程度。
1Lあたりの水道代を0.24円とすると20分で48円かかります。
こまめに止めれば1分で5L以下に抑えられるので、水道代を半額にすることも可能です。
- お手軽度:★★★
- 節約効果:★★★★★
方法7|水の入ったペットボトルを湯船に浮かべる
水の入ったペットボトルを湯船に浮かべておくと、水道代とガス代の両方を節約できます。
用意するのは2Lのペットボトル3本以上。
これに水をたっぷり注ぎ、お湯張りのときや追い焚きのときに湯船に投入します。
50~100L近くまでお湯のかさ増しができるので、お風呂が早く沸き、その分の水道代とガス代が浮きます。
ただし、冬場はお湯の温度を下げてしまう原因になるため、ペットボトルの本数を減らしましょう。
- お手軽度:★★★
- 節約効果:★★★★★
方法8|シャワーヘッドを変える
シャワーにかかる水道代を徹底的に節約するなら、シャワーヘッドを交換しましょう。
節水ができるシャワーヘッドは2種類あります。
ミストシャワー
シャワーヘッドの穴が小さく、水の量を減らせるミストシャワー。
使用すると30~50%の節水が可能です。
なかでもオススメなのが50%の節水ができるミラブル
。
通常のシャワーヘッドでシャワーを1分使ったときの水の量は10L程度なので、1Lあたりの水道代を0.24円とすると20分で48円かかります。
ひと月で合計すると1400円台。これが半額の700円になれば節約効果は絶大です。
- 賃貸でもカンタンに付け替えられる
- 水圧を高めるので洗浄力が高い
といったメリットがミストシャワーにはありますが、導入費用が割高(4万円台)なのがデメリットです。
ただ、今後何年もお風呂で節水をしていくなら最初に料金を負担しても後々のことを考えれば損はないでしょう。
ショッピングサイトで「正規品」として数千円~1万円台でニセモノが出回っているので、必ずミラブルの「正規代理店」から購入しましょう。
クリックシャワー
シャワーの水を出しっぱなしにせず、こまめに止めると節水できますが、いちいち栓をひねって出したり止めたりするのは面倒。
そこで便利なのが、手元のボタンでオンオフを切り替えられるクリックシャワー。
オススメは老舗メーカーTOTOのエアイン・クリックシャワーヘッドです。
ボタンが押しやすく使い勝手の良さが抜群。
いちいちシャワーを止めて節水するのがめんどくさいと思ったら、ぜひ交換しましょう!
- お手軽度:★★
- 節約効果:★★★★★
シャワーヘッドのサブスクも
シャワーヘッドを交換するのは費用がそれなりにかかるので、定額制のサービスを利用する選択肢もあります。
GALLEIDO SHOWER MEMBERは毛穴より小さい泡のミストシャワーヘッドが使えるサブスクです。
月額は450円。1年間で5400円です。
実はミラブルよりも節水効果が高く、最大61%とされています。
ミラブルには手が届かなくても気軽に試しやすいサービスです。
日本初のシャワーヘッドサブスクGALLEIDO SHOWER MEMBER方法9|入浴後に掃除をする
浴槽に汚れがこびりつくと、落とすために洗剤代や水道代がよけいにかかります。
なので、入浴後にサッと掃除しておくのがオススメです。
少しめんどくさいですが、吹きかけて30秒おいてから洗い流す「バスマジックリンエアジェット」などを使うと時間も手間もかからずに浴槽がキレイに保てます。
- お手軽度:★★
- 節約効果:★★★★
節約するならそもそもシャワーだけのほうがいいとも思えます。
でも、シャワーだけで済ますのはおすすめできません。
お風呂の専門家・小林麻利子さんの本「入浴の質が睡眠を決める」では、湯船につからないと次のような状態になると指摘されています。
- 副交感神経が優位にならず眠れない
- 手足など末端の体温が上がらず体が冷える
- 免疫力が下がる
また、入浴には放熱効果があり、夏に湯船につからないと体に熱がこもり寝苦しくなるそうです。
温泉療法専門医・早坂信哉さんの本「たった1℃が体を変えるほんとうに健康になる入浴法」にも、毎日湯船につかる人は幸福感が高いと書かれています。
なので、一人暮らしでは毎日湯船につかることをオススメします!
一人暮らしのお風呂をもっと楽しむ3つのコツ
節水やガス代の節約ばかり考えてストレスにならないよう、お風呂を楽しむアイディアを紹介します。
「お風呂に入るのが楽しくない」と感じたら次の3つを試してみてください。
- 入浴剤にこだわる
- バスタブトレーでお風呂時間を充実させる
- お風呂枕でリラックス度を高める
ひとつずつ見ていきましょう。
※お風呂の楽しみ方は以下の記事に詳しくまとめているのでこちらもぜひご覧ください。
コツ1|入浴剤にこだわる
お風呂に入るのを楽しくする方法のひとつが入浴剤を入れること。
体を温める効果のある入浴剤を入れると、自分の体をケアする意義のある時間になりますよ。
コツ2|バスタブトレーでお風呂時間を充実させる
湯船に浸かっている時間、何もしないと暇です。
こんなときはバスタブトレーを使って、お風呂で雑誌やスマホ、タブレットなどを見られるようにするといいでしょう。
スマホやタブレットは防止ケースに入れておけば落としても安心です。
コツ3|お風呂枕でリラックス度を高める
湯船につかっていると、浴槽のへりに首があたるのが少し痛いと感じられます。
その不快感をなくしてリラックスした入浴をするには、お風呂枕(バスピロー)をオススメします。
通気性がよくカビにくい素材を使用しているため、お湯がかかっても大丈夫です。
ただし、定期的に洗って干さないと傷んでしまうので注意しましょう。
一人暮らしの生活費をさらに節約する3つの秘策
ここからはお風呂でかかる水道代・ガス代だけでなく、一人暮らしの生活費全般を安くするコツを紹介します。
- 光熱費をもっと安くするコツ
- 食費をもっと安くするコツ
- 通信費をもっと安くするコツ
詳しく見ていきましょう。
光熱費を安くするコツ
光熱費を安くするには、1番安い電気料金とガス料金を比較して決めましょう。
料金は次の料金比較サイトを使って調べます。
これらのサイトは無料で比較できるので、1番安い電力会社・ガス会社が分かったら迷わずそこと契約しましょう。
食費を安くするコツ
食費の節約というと、毎日自炊をするイメージがあります。
でも実際は自炊をしなくても一人暮らしでは食費の節約が可能です。
食費節約のポイントは次の3つ。
- 買い物時の予算を低めに設定する
- エコバッグのサイズは小さめに
- お弁当を買わず冷凍食品を活用する
ひとつずつ見ていきましょう。
買い物時の予算を低めに設定する
そのときに使っていい金額を設定しておかないと、制限なく欲しいものを買ってしまいます。
そこで無駄な買い物をなくすため、500円使えるとしても「300円以内」など予算を低めに設定しておく方法をオススメします。
こうしておくと、スーパーの惣菜売り場で2品が欲しくなっても、 予算の都合で1品だけにしておこうと思えるはずです。
エコバッグのサイズは小さめに
レジ袋が有料化されたので、買い物に行くときにはエコバッグを持参しましょう。
この際に、大容量のエコバッグでなくできるだけ小さいサイズを選ぶのがポイントです。
小さめのエコバッグなら容量が制限されて、おのずと無駄な買い物がなくなり節約につながります。
お弁当を買わず冷凍食品を活用する
お弁当が手頃な価格だとつい買いたくなりますが、買う前に 弁当売り場にあるものと似たものが冷凍や冷蔵の商品にないかをチェックするようにしましょう。
たとえば弁当売り場にあるナポリタンやミートスパゲティ。
冷凍食品にも同じ商品があるはず。
弁当売り場の商品が400〜600円くらいだとすると、冷凍食品ならその半値かそれ以下で購入できます。
食費節約のためには冷凍食品を活用しましょう。
通信費を安くするコツ
通信費を安くする方法として最も大事なのは、スマホ回線を格安SIMかahamoなどの格安プランにすることです。
MMD研究所の調査をもとに算出したスマホの平均月額は7,157円。
格安SIMのmineoの「マイそく」スタンダードプランは月額990円なので、1/7以下に料金を減らせます。
また、ネット回線を契約せずスマホだけで暮らすこともできます。
やり方は以下の記事にまとめているので、参考にどうぞ。
お得なネット回線は以下の記事で紹介しています。
一人暮らしでお風呂の湯船に浸かって節水する9つの方法 まとめ
今回は一人暮らしのお風呂で湯船につかって水道代・ガス代を節約する方法を9つお伝えしました。
カンタンにおさらいしましょう。
- 浴槽のお湯を少なめにする
- お湯の温度を低く設定
- お風呂が沸いたらすぐ入る
- シャワーを止めて手桶を活用
- 追い焚きを活用する
- シャワーのお湯をこまめに止める
- 水の入ったペットボトルを湯船に浮かべる
- シャワーヘッドを変える
- 入浴後に掃除をする
- 入浴剤にこだわる
- バスタブトレーでお風呂時間を充実させる
- お風呂枕でリラックス度を高める
この記事を参考に毎日のお風呂で節約ができたら嬉しいです。