「夏の内見はどんな対策をすればいい?」
「暑いから夏の内見に行きたくない!」
こんな疑問・悩みをお持ちではないでしょうか?

この記事では、元不動産会社員の私が夏の内見を効率的に進めるコツを3ステップでお伝えします。
これさえ読めば夏場の賃貸契約を成功させられるでしょう!
もくじ
暑い夏の内見を効率化させる3ステップ

夏に内見をするときは、時間のムダをなくし、効率的に物件をチェックする必要があります。
入居者がいない部屋は事前にエアコンがかかっていません。
なので外よりも熱気がこもっていて、対策をしないと熱中症のリスクが高まります。
夏場の内見を効率化させるには、次の3ステップで計画を進めるといいでしょう。
- ある程度のことは事前に確認しておく
- 当日に確認するポイントをリスト化しておく
- 必要なものを用意しておく
ひとつずつ見ていきましょう。
STEP1|ある程度のことは事前に確認しておく

内見を効率化させるには、当日にすべてを見るのではなく、ある程度のことは事前に確認してしまうのがポイントです。
具体的には、ネットで得られる情報と不動産会社に聞けばわかる情報をチェックします。
たとえば次の3つはスマホがあればカンタンに調べられるでしょう。
- 周辺環境や駅までの道順
- 通勤時の混雑状況
- 事故物件の疑いがないか
地図アプリや画像検索、事故物件情報サイトなどを見れば、これらはわかるはずです。
不動産会社の担当者には次の3つを確認しておくのがオススメです。
- 残置物がないか
- 鍵の種類がディンプルキーかどうか
- 窓ガラスが複層窓か
残置物とは、前の入居者が残していったものです。
たとえば、エアコンやミニ冷蔵庫、ウォシュレット、照明など。こうした室内の設備が残置物の場合は、故障したときに自分で修理費用を負担することになります。
現地で「これは残置物ですか?」のように都度確認する手間を省くため、前もって聞いておきましょう。
また、鍵の種類がディンプルキーかどうかも確認しておきましょう。
ディンプルキーとは、ピッキングされにくい構造をもつ鍵です。

ディンプルキーの鍵穴のなかには数本の「ピン」があります。
このピンの数や配列が多いことと、凹凸の形が複雑な造りになっていることが、ディンプルキーがピッキングされづらい理由です。
ディンプルキーのことを詳しく知りたい場合は以下の記事をご覧ください。
防犯が気になる場合は、窓ガラスが「ペアサッシ」「トリプルサッシ」のような複層構造になっているかも聞いておくのをオススメします。

二重もしくは三重になった窓ガラスは割れにくいので、こうした設備があると侵入犯罪の被害に遭いにくくなります。
このように、ネットで得られる情報と不動産会社に聞けばわかる情報は、内見日の前に確認しておきましょう。
STEP2|当日に確認するポイントをリスト化しておく

間取り図をもとに、内見日に確認するポイントをリスト化しておきましょう。
こうすれば、当日のチェックをサクサク進められます。
具体的に何を見るのかについては、このあとお伝えする「夏の暑い日の内見で最低限見るべきポイント」を参考にしてください。
STEP3|必要なものを用意しておく

内見日の前には、熱中症対策に重点をおいて必要なものを用意しておきましょう。
- 水分補給のためペットボトルや水筒を持参
- 帽子
- 日傘
- うちわや扇子(あればハンディファン)
- ネッククーラー
- タオル
- 着替え
- チェックリスト
内見に直接必要ではありませんが、炎天下の外出となるため日傘と帽子は用意しておいたほうがいいでしょう。
こうしたものを用意すれば暑さ対策をしつつ内見に集中できるはずです。
ここまで読まれて、「夏に内見するのはめんどくさそうだな」と思った場合は、現地の内見をしない手もあります。
どうしても暑い日に内見をしたくないなら「夏の内見を避けるなら「オンライン内見」も検討しよう!」をご覧ください。
夏の暑い日の内見で最低限見るべきポイント

夏場の内見時に最低限見るべきポイントをリストにまとめました。
□部屋のサイズは測ったか
□電源コンセント・テレビアンテナの位置を確認したか
□傷やシミはないか
□すべての扉が問題なく開くか
□付近の騒音・匂いはないか
□水圧は正常か
□キッチンやお風呂、トイレの水が問題なく流れるか
□電気が正常に付くか
□エアコンから水漏れしないか
□オートロック、インターフォン、換気扇が作動するか
□部屋に変な匂いがしないか
□設備は新しいか(エアコンなどの製造年を見る)
□バルコニーに問題はないか
リストをコピペするかこのページをブックマークするかして、内見当日にお役立てください。
それぞれのポイントを確認する理由を見ていきましょう。
部屋のサイズは測ったか
各部屋の高さ、幅は必ず測っておきましょう。
そうしないと、家具・家電が置けなくなるおそれがあるからです。
防水パン、収納、ドア、窓の寸法も測る必要があります。
ドアや窓の幅は物を運び入れる際にもっとも重要です。
幅が狭いとそもそも引っ越し時に物が入らないといった問題が起こります。
電源コンセント・テレビアンテナの位置を確認したか
電源コンセントやテレビアンテナの位置はメモしておきましょう。
入居してから、次のような問題が起こるのを避けるためです。
- 洗面台の付近にコンセントがないとドライヤーが使いづらい
- 冷蔵庫を置く場所の近くにコンセントがない
- コンセントが高い位置にあって不便
- テレビを置く位置にテレビ線が届かない
電源コンセントの数も把握しておくといいでしょう。
傷やシミはないか
部屋にある傷やシミは写真を撮って管理会社に伝えておきましょう。
入居してから付けたシミや傷と見なされると、退去時に修復費用を払わされることがあります。
こうしたトラブルを避けるため、事前に確認し、証拠の写真を撮っておくのです。
こうすればもとからあるシミや傷と証明できます。
すべての扉が問題なく開くか
各部屋の扉が問題なく開くか必ずチェックしましょう。
特に戸棚や収納の扉が壊れていると「開かない」「とってが外れる」などの問題が起こります。
そうなると入居してから面倒なことになるので、扉の状態も確認しておきます。
付近の騒音・匂いはないか
物件の周辺に騒音・不快な匂いがないか確認しておきましょう。
とくに工場がある場合は要注意です。
水圧は正常か

水道やお風呂で蛇口をひねって水が勢いよくでるか確認しましょう。
不動産会社の担当者の前で水を出すのに抵抗があるかもしれませんが、きちんとチェックしておかないと、入居後の生活に支障が出ます。
シャワーやトイレも流してみて、水流が弱くないか必ずチェックしてください。
キッチンやお風呂、トイレの水が問題なく流れるか
水回りは「排水」もチェックしましょう。
アパート・マンションによっては排水口から水がスムーズに流れないことがあります。
詰まっているならまだしも、内部の配管が逆勾配になっている場合、どうやっても排水量が制限されます。
入居が決まってからこうした問題が発覚すると大変です。
なので、排水がきちんとされるかを見ておきましょう。
トイレも実際に流してみて滞りなく流れるか確認してください。
電気が正常に付くか
各部屋の照明の電気を必ずつけて、正常に点灯されるか見ておきましょう。
電気設備の不具合があると、入居後に直すのが面倒です。
照明が暗くないか、点滅していないかなどを確認します。
エアコンから水漏れしないか
エアコンをつけて動作がおかしくないか見ておきます。
手入れがされていなかったり、不具合があったりすると、吹き出し口から水がポタポタ漏れます。
春・秋などエアコンが必要のない時期でも、必ずスイッチを入れて動作を確認しましょう。
オートロック、インターフォン、換気扇が作動するか
オートロックやインターフォンに不具合があると、入居直後に修理依頼をするはめになってしまいます。
そうなるとめんどくさいので、問題なく作動するか見ておきましょう。
キッチンとお風呂場の換気扇もスイッチを入れて正常に動くか点検しておきます。
換気扇が動かないと、湿気がたまって部屋にカビが発生する原因になります。
これらの設備は必ず動作するか確認しておきましょう。
部屋に変な匂いがしないか
入居後の後悔ポイントで意外と多いのが「部屋の匂い」です。
部屋から変な匂いがしたら、その物件は避けるようにしましょう。
- カビのニオイ
- 下水のニオイ
- 塗料や建築資材のニオイ
- 住人の体にいるバクテリアのニオイ
こういった匂いがあると、入居してから対策に困ります。
なので、変な匂いがすると感じたら申し込まないのが得策です。
設備は新しいか(エアコンなどの製造年を見る)

設備が新しいかどうかしっかり確認しておきましょう。
特にエアコンの下に書いてある製造年。
製造年が古いと省エネ機能が付いていません。
電気代が高騰しているので、省エネ機能がないと年間で数万円以上のムダな支払いが発生してしまいます。
そもそも製造日から10年以上経っている電化製品は壊れやすいため、いつ作られたのか見ておく必要があります。
バルコニーに問題はないか
暑くても一度バルコニーに出るようにしましょう。
バルコニーの手すりが安全な設計になっているか、日当たりはどうかなどをチェックしておきます。
特に手すりが低くないかどうかは、転落防止の観点から重要なポイントになります。
ここまでのまとめ
ここまで、夏場の内見時に最低限見るべきポイントを見てきました。
チェックリストの確認項目は次の通りです。
□部屋のサイズは測ったか
□電源コンセント・テレビアンテナの位置を確認したか
□傷やシミはないか
□すべての扉が問題なく開くか
□付近の騒音・匂いはないか
□水圧は正常か
□キッチンやお風呂、トイレの水が問題なく流れるか
□電気が正常に付くか
□エアコンから水漏れしないか
□オートロック、インターフォン、換気扇が作動するか
□部屋に変な匂いがしないか
□設備は新しいか(エアコンなどの製造年を見る)
□バルコニーに問題はないか
これらのポイントは、暑くても必ず確認しておきましょう。
夏の内見時の注意点

夏の内見をするときにはいくつか注意点があります。
- 内見前に水分補給を十分にしておく
- エアコンをすぐ付ける
- 上の階へ行くほど暑くなる
- 担当者と相談するときはその場でしない
注意点1|内見前に水分補給を十分にしておく
内見する部屋はクーラーがかかっていないのでとにかく暑いです。
開始してすぐ汗だくになってしまうかもしれません。
なので、熱中症対策のため部屋に入る前に十分に水分補給をしておきましょう。
注意点2|エアコンをすぐ付ける
部屋に入ったら、エアコンをすぐ付けるようにしましょう。
短時間で終わるからエアコンを付けなくて大丈夫と考えると熱中症のリスクが高まります。
エアコンは必ずすぐ付けるようにしてください。
注意点3|上の階へ行くほど暑くなる
アパート・マンションは屋根に近いほど太陽の熱が伝わりやすいため、高層階の内見は特に暑くなります。
閉め切っている部屋は熱気がこもり、その日の気温の何倍も暑く感じられるでしょう。
そのため、上の階へ行くほど入念な対策が必要です。
注意点4|担当者と相談するときはその場でしない
内見をする部屋のなかで不動産会社の担当者と話し込まないようにしましょう。
内見ではチェック作業に集中し、できるだけ早くその場を離れるようにしてください。
内見を終えたあとに声をかけるといいでしょう。
不動産業界は夏が閑散期なので、場所をかえても担当者とじっくり話ができるはずです。
相談は涼しい場所でするようにしましょう。
暑い夏の内見を避けるなら「オンライン内見」も検討しよう!

暑くて内見なんかしたくないと思われる方も多いのではないでしょうか。
実は内見は自宅からオンラインでもできます。
オンライン内見をするなら、チャット型部屋探しサービス「イエプラ」を利用するのがオススメです。

登録から利用までの手順をカンタンにお伝えします。
まず、イエプラ公式サイトにアクセスして「LINEでお部屋探しを始める」ボタンを押しましょう。

LINEアプリの画面に移るので、友達追加をしましょう。
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登録後にチャットで「オンライン内見希望」の旨を伝えます。
自宅にいながら内見をしたいなら、いますぐ登録しておきましょう。
※オンラインでの内見ができない物件もあるので必ず事前に確認してください
暑い夏の内見を効率化させる3ステップ まとめ
今回は夏の内見を効率的に進めるためのコツを3ステップでお伝えしました。
カンタンにおさらいしましょう。
- ある程度のことは事前に確認しておく
- 当日に確認するポイントをリスト化しておく
- 必要なものを用意しておく
□部屋のサイズは測ったか
□電源コンセント・テレビアンテナの位置を確認したか
□傷やシミはないか
□すべての扉が問題なく開くか
□付近の騒音・匂いはないか
□水圧は正常か
□キッチンやお風呂、トイレの水が問題なく流れるか
□電気が正常に付くか
□エアコンから水漏れしないか
□オートロック、インターフォン、換気扇が作動するか
□部屋に変な匂いがしないか
□設備は新しいか(エアコンなどの製造年を見る)
□バルコニーに問題はないか
- 内見前に水分補給を十分にしておく
- エアコンをすぐ付ける
- 上の階へ行くほど暑くなる
- 担当者と相談するときはその場でしない
この記事を参考にして暑い夏の内見を効率的に進められたら何よりです。