「一人暮らしでNHKを契約してしまった!」
「NHKは解約できる?」
と困っていませんか?
一人暮らしをはじめてすぐにNHKの集金の人が来て、つい契約してしまうことってありますよね。
結論からいうと、一人暮らしでは一定の条件にあてはまっていればNHKをたった5つのステップで解約できます。
もし受信料を支払ったとしても、条件さえクリアすれば返金してもらうことも可能です。
今回はNHKを解約する条件を明らかにした上で、解約の手順を詳しくお伝えします!
一人暮らしでNHKを契約しても解約できる!
一人暮らしでNHKを契約しても、すぐに解約できます。
ただし解約には条件があるので、これからお伝えする条件に該当しているかどうかがポイントです。
結論:「テレビを受信できない人」と「2人以上で暮らすようになった人」はNHKを解約できる
結論からいうと、以下のどちらかにあてはまる人はNHKを解約できます。
上記に該当する人がなぜ解約できるのかというと、NHKが解約の条件を以下の通りに示しているからです。
〔解約の主な事由〕
(1)受信機を設置した住居にどなたも居住しなくなる場合
・2つの世帯が1つになる場合※
・世帯消滅
・海外転居 など
※一人暮らしの解消、単身赴任の解消など、2つの世帯が1つになる場合は、いずれか一方の受信契約が解約の対象となります。(2)廃棄、故障などにより、受信契約の対象となる受信機がすべてなくなった場合
・受信機の撤去
・受信機の故障
・受信機の譲渡 など参考:NHK受信料の窓口
「テレビを受信できる機器がない場合」と「同居などで2つの世帯がまとまった場合」は解約できるとしているのですね。
【注意】「テレビが受信できる人」はNHKを解約できない
放送法第64条でNHKの契約について、「受信機器を所有していれば、受信料を支払う義務がある」と定められています。
なので、「テレビ放送が受信できる機器」を持っている人はNHKを解約できません。
また、受信契約を結んでいるのに無視して未払いの状態にしているのもNGです。
「テレビの放送が受信できる状態」で支払いを拒否すると財産の差し押さえや、係争に発展するおそれがあります。
そのため、解約するとしても支払いを拒否するのはやめましょう(正当な理由があれば解約時に返金してくれます)。
よく「NHKだけ見なければ受信料を支払わなくていい」と主張する人を見かけますが、テレビを持っていて民法のチャンネルを見ていたらNHK受信料の支払い義務があるのです。
これまでの判例で「NHKを見ていなくてもチューナー付きテレビを設置していれば受信料の支払い義務がある」と示しています。
参考までに以下、4例ご紹介します。
【2009年7月28日の東京地裁の判決】
2009年7月28日、NHK受信料の支払いを拒否した男性2人に、東京地裁は未払い分の受信料を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
【2017年12月6日の最高裁の判決】
2017年12月6日、自宅にテレビを設置しながらNHK受信契約を拒否した男性に、最高裁は受信料を支払うよう命じる判決を下しました。
【2021年12月2日の東京高裁の判決】
2021年12月2日、NHKを受信できないように加工したテレビを所有し受信契約を拒否していた女性に、東京高裁は契約義務の判決を出しています。
【2022年4月19日の最高裁の判決】
2022年4月19日、「NHK受信料を支払わない国民を守る党」の立花孝志氏が議員会館の自室に設置したテレビの受信料の支払いを拒否し、最高裁から受信料支払いを命じる判決が下されました。
ここまでのまとめ
ここまでのことをまとめると、NHKを契約できるのは次の条件に該当する人だけです。
反対に、NHKの支払い義務があるのは次の条件に該当する人です。
テレビを受信できる機器を持っていないのにうっかりNHKを契約してしまった人は、すぐに解約手続きをしましょう。受信料を支払ったとしても、返金可能です。
ここから解約する方法をお伝えします。
一人暮らしでNHKを解約する5つのステップ
NHKの解約方法をご紹介します。
解約はたった5つのステップで完了します。
ステップ1|「NHKふれあいセンター」に電話する
NHKはネットでは解約できません。
なので、まずは「NHKふれあいセンター」に電話しましょう。
NHKふれあいセンター 【電話】 【受付時間】
※12月30日午後5時~1月3日は除く
ステップ2|解約の意思とその理由を伝える
電話がつながったら、解約の理由を伝えます。
以下のいずれかを話しましょう。
テレビを受信できる機器がないのであれば、今後もテレビを受信できる機器を所有するつもりがないこと、テレビを見る予定がないこともあわせて伝えてください。
オペレーターから、このあと地区の担当者から電話がくるといった説明をされます。
ステップ3|地区の担当者から電話がくる
後日、地区の担当者から電話が来ます。
電話で最終的な意思確認をしたあと、解約用紙の発送手続きを進めます。
ステップ4|再度解約の意思とその理由を伝える
「NHKふれあいセンター」への電話で伝えた解約の意思とその理由をもう一度伝えましょう。
テレビを受信できる機器がないのであれば、ここでも今後もテレビを受信できる機器を所有するつもりがないこと、テレビを見る予定がないことをあわせて伝えてください。
解約理由に問題がないと判断されれば、解約用紙を送る手続きへと進みます。
すでに受信料を支払っている場合は、返金のため口座番号を聞かれることもあります。
ステップ5|解約用紙が届いたら記入しポスト投函
解約用紙が届いたら必要事項を記入し、返信用封筒に入れてポストに投函しましょう。
以上で解約手続きは完了です。
一人暮らしでNHKを解約しても問題なくテレビを見る方法
NHKを解約したら、テレビチューナーで受信したテレビ番組を見ることはできません。
ただ、テレビチューナーが付いていないテレビなら問題なく見られます。
NHKを契約しないなら「チューナー付きテレビ」を購入しないようにしましょう。Android TVなどの「チューナーなしのテレビ」なら、買ってもNHK受信料の支払い義務は発生しません。
ここでは「チューナーなしのテレビ」を見る方法を2つのステップでお伝えします。
ステップ1|チューナーレステレビを購入
まず、テレビチューナーが付いていない「チューナーレステレビ」を購入しましょう。
Android OSが搭載されている「Android TV」など、3万円以下でショッピングサイトから買えるものがほとんどです。
最低限のもので問題なければ、24型を選ぶといいでしょう。
ステップ2|TVerを見られるように設定
TVerは民放TV局が共同でコンテンツを提供するサービス。主要テレビ局の放送が無料で見られ、民法はリアルタイム配信も視聴可能です。
実はTVerを経由すれば、NHK解約後にNHKの一部のコンテンツさえも無料で見られます。
NHKはTverの利用について以下のように示しています。
「TVer」経由でのNHK放送番組の視聴は、受信契約の対象ではありません。どなたでもご覧いただけます。
Tverを見られるようにするには、ネット接続できるテレビの場合は、「アプリ」のタブからTVerを選んでインストールします。
これでTverが再生できるようになります。
ネット接続できないテレビの場合は、次の3つの準備をしましょう。
1. デバイスを用意
以下のいずれかのデバイスを用意しましょう。
HDMIケーブルが手元にあれば、スマホかパソコンにつなげばOKです。
ない場合は、スティック型の「Chromecast」か「Fire TV Stick」を用意しましょう。
2. TVerアプリをインストールする
つづいて、用意したデバイスにTverアプリをインストールします。
3. テレビとデバイスを接続する
テレビにデバイスを接続します。
つながったら各デバイスからTverを再生すれば放送が画面に映るはずです。
一人暮らしでNHKを解約する方法 まとめ
今回はNHKを解約する条件を明らかにした上で、解約の手順をお伝えしました。
カンタンにおさらいしましょう。
この記事を参考にスムーズにNHKを解約できたらとても嬉しいです。