「一人暮らしの部屋でピアノの練習ってできる?」
「一人暮らしでピアノが弾きたい!」
と思っていませんか?

結論からお伝えすると、一人暮らしでも自宅でピアノの練習は可能です。
「すでに一人暮らしを始めている人」と「これから一人暮らしをする人」でピアノの練習方法が異なるので、ここでは次の2つに分けて紹介します。
※以下のリンクを押すと詳しい方法を確認できます。
これさえ読めば一人暮らしでも毎日快適にピアノが弾けますよ!
もくじ
すでに一人暮らしを始めている人向けのピアノ練習方法

すでに引っ越しを済ませている場合は、部屋のタイプが「防音物件」であればどんなピアノもそのまま練習できます。
それ以外の物件での練習の可否はピアノの種類ごとに変わります。
- グランドピアノ:ピアノ演奏が許可された物件以外では練習できない
- アップライトピアノ:防音をしヘッドホンを付ければ練習できる
- 電子ピアノ:防音をしヘッドホンを付ければ練習できる
グランドピアノは「防音物件」か「楽器可」「楽器相談可」などの物件でピアノ練習が認められていないと練習できません。
※楽器が練習できない物件に住んでいる場合は「自宅以外でピアノを練習する3つの方法」を参考に練習場所を探してください。
アップライトピアノと電子ピアノは、「楽器不可」と明記された部屋でなければ、防音の工夫をした上で練習可能です。
練習はたった2つのステップで開始できます。
- 床や壁に防音をする
- ヘッドホンを付けて練習を始める
順番に見ていきましょう。
ステップ1|床や壁に防音をする

まずは床や壁の防音をしていきます。
防音の仕方は予算にあわせて次のどちらかを選んでください。
※以下のどちらかを押すと詳しい方法が確認できます。
詳しく見ていきましょう。
最低限の予算で防音したい
最低限の予算で防音をする場合は、次の3つの方法をオススメします。
- カーペット、ラグを敷く
- 壁際を家具で固める
- 壁一面に遮音カーテン
ひとつずつ詳しく説明しましょう。
カーペット、ラグを敷く

電子ピアノにはペダル付き製品と後からペダルを買い足す製品があります。
ペダルを付けると踏み込むときの振動が床に伝わるので、2階以上に住んでいる場合はカーペットかラグを敷いて下の階に迷惑がかからないように配慮しておきたいです。
壁際を家具で固める

家具を壁際に置くと防音材の代わりになります。
家具で壁の手前にもう一つ壁を作るイメージですね。
とくに本や衣類だと遮音効果があるので、隣室にこちらの音が聞こえにくくなります。
置き方のポイントは壁からわずかに離すこと。こうすると、壁が2つあるような遮音効果があります。
すでに棚などの家具があるなら、配置を変えるだけで部屋のレイアウトを防音仕様に変更できますよ。
壁一面に遮音カーテン

遮音カーテンを窓際でなく壁際に設置する手もあります。
やり方は、向かい合う両壁に突っ張りポールの左右の端をつけて固定、そこにリングランナーを通してカーテンを取り付けるだけ。
一枚で遮音効果が十分でなければ二重にするのもありです。
ショッピングサイトや「ニトリ」などで手軽に買えます。
お金をかけてしっかり防音したい
お金をかけてしっかり防音をする場合は、次の3つの方法をオススメします。
- カーペット、ラグを敷く
- 吸音材
- 防音パーテーション・防音パネル
ひとつずつ詳しく説明しましょう。
カーペット、ラグを敷く

電子ピアノにはペダル付き製品と後からペダルを買い足す製品があります。
ペダルを付けると踏み込むときの振動が床に伝わるので、2階以上に住んでいる場合はカーペットかラグを敷いて下の階に迷惑がかからないように配慮しておきたいです。
吸音材

壁に「吸音材」を貼るのも効果的です。
吸音材とは、音楽スタジオなど大きな音を出す部屋の壁に貼ってあるスポンジ状の素材。
壁に貼ることで、隣室同士の音を聞こえづらくします。
ただし、賃貸の場合、壁に直接貼ると、剥がすとき壁紙が破れてしまう可能性があります。
なので、養生テープを下に貼り、その上に吸音材を貼るといいでしょう。
また、壁に貼って音を防ぐものに「遮音シート」もありますが、施工業者でないと取り扱いが難しいのでオススメしません。
ロールタイプの遮音シートは、自分で壁の面積に合わせてカットする必要があり、切り方を間違えると貼れなくなります。
その上、かなりの重量があるため、一人で作業するのはかなり大変です。
防音効果、貼りやすさの面から「吸音材」をオススメします。
防音パーテーション・防音パネル

壁際に防音パーテーションを置くとある程度音をブロックできます。
安いものは1万円以内で手に入るので、徹底的な防音がしたいときにオススメです。
ステップ2|ヘッドホンを付けて練習を始める

床と壁の防音が済んだら、練習を始められます。
電子ピアノやアップライトピアノは、ヘッドホンを付けないと生の音が出てしまいます。
なので、必ずイヤホンジャックにヘッドホンをつなげて練習をしましょう。

アップライトピアノを壁にピッタリくっつけて置くと、ヘッドホンを付けても振動音が壁から隣の部屋に伝わってしまいます。
アップライトピアノがハンマーで弦を叩く仕組みになっているからです。
なので、壁から少し離して置くようにしましょう。
これから一人暮らしをする人向けのピアノ練習方法

これから引っ越す場合は、ピアノが練習しやすい部屋選びから始めます。
部屋選びはピアノの種類ごとに2通りの物件を探しましょう。
- グランドピアノ:「防音物件」「楽器可」「楽器相談可」の部屋を選ぶ
- アップライトピアノ/電子ピアノ:「楽器演奏不可」の物件以外を選べばOK
「防音物件」「楽器可」「楽器相談可」といってもわかりにくいので、それぞれの違いから詳しく説明していきます。
防音物件
「防音物件」とは、防音室のあるマンションのこと。
24時間楽器演奏可の物件もあり、時間の制限なしにグランドピアノを練習したいならこのタイプの部屋に住むのがもっともおすすめです。
音大や音楽専門学校の近くには「防音物件」が多いので、音楽学校がいくつかあるエリアを調べると見つかりやすいでしょう。
さらに「防音物件」のなかには「共用スタジオ付物件」もあります。
住人は地下などに設置された練習用のスタジオの使用が可能。
音楽を仕事にしている人やミュージシャンを目指している人にはピッタリの物件ですね。
ただし防音設備があるために管理費がかかり、家賃が相場よりも割高になっている物件も多いです。
「楽器可」「楽器相談可」の物件
「楽器可」「楽器相談可」の物件はピアノの練習自体は認められているアパート・マンションのこと。
「楽器可」の物件は楽器演奏を前提にしているので、常識の範囲内でなら許可をとらずにピアノが演奏できます。
「楽器相談可」の物件はその名のとおり、事前に貸し主に相談をした上でならピアノが演奏できるアパート・マンションです。
ただ、どちらも防音室はないので、部屋の防音がしっかりしているかを入居前に見ておきましょう。
ポイントは次の3つの条件が備わっているか。
- 鉄筋コンクリート造
- 窓が二重サッシ
- 壁が厚い
これらを不動産会社の担当に確認するといいでしょう。
また、「楽器可」「楽器相談可」の物件は演奏可能な時間帯と楽器が限られています。
夜間は演奏できないケースが多いので、夜間に練習する場合は「自宅以外でピアノを練習する3つの方法」を参考に近くの「ピアノ練習スタジオ」を探してください。
これから引っ越してピアノを練習するための3つのステップ

これから引っ越してピアノを演奏するなら、2つのステップで練習ができる環境を手に入れましょう。
- 楽器が演奏できる物件を探す
- 選んだ部屋が「防音物件」以外なら床や壁の防音をする
- ヘッドホンをつけて練習開始
順番に見ていきましょう。
ステップ1|楽器が演奏できる物件を探す
まずは楽器が演奏できる部屋選びをしていきましょう。
改めて部屋選びの仕方をまとめると次のとおりです。
- グランドピアノ:「防音物件」「楽器可」「楽器相談可」の部屋を選ぶ
- アップライトピアノ/電子ピアノ:「楽器演奏不可」の物件以外を選べばOK
これらの条件に一致する物件を探していきます。
ただ、賃貸情報サイトでは探しづらいので注意が必要です。
賃貸情報サイトでは「防音物件」と「楽器可」の物件を絞り込み検索できません。
条件として選択できるのは「楽器相談可」の物件だけです。

「楽器可物件」の特集ページがあればそこから探せますが、有名な賃貸情報サイトだと誰もがそのページを見るので、良い物件はあまり残っていないかもしれません。
そこでオススメなのがチャット型のお部屋探しサービス「イエプラ」です。

登録は無料。スマホでLINEが使えれば、個人情報を入力することなく利用できます。
登録から、利用までの手順をカンタンにお伝えします。
まず、イエプラ公式サイトにアクセスして「LINEでお部屋探しを始める」ボタンを押しましょう。

LINEアプリの画面に移るので、友達追加をしましょう。
PCの場合はQRコードが出ます。スマホで読み取ってください。
登録後に希望条件を入力する画面が出たら、情報を入力します。
すると、すぐに条件に合った物件がチャットで提案されます。

チャットから「楽器可」の物件を探していると伝えると、スタッフが希望エリアの中から探してくれます。
気に入った物件は内見の予約が可能です。
紹介してもらう物件が決まったら、担当スタッフと物件のある現地付近などで待ち合わせて実際の部屋を見に行きます。
登録は無料、物件の紹介にも料金がかかりません。
深夜0時までチャットに対応していて、返信は1分以内に返ってきます。
ステップ2|選んだ部屋が「防音物件」以外なら床や壁の防音をする

「防音物件」の部屋に住むことが決まったら、このステップの作業は不要です。
「楽器可」「楽器相談可」の物件を選んだ場合は、部屋に防音設備がないため床や壁に防音をうる必要があります。
防音の仕方は予算にあわせて次のどちらかを選んでください。
※以下のどちらかを押すと詳しい方法が確認できます。
詳しく見ていきましょう。
最低限の予算で防音したい
最低限の予算で防音をする場合は、次の3つの方法をオススメします。
- カーペット、ラグを敷く
- 壁際を家具で固める
- 壁一面に遮音カーテン
ひとつずつ詳しく説明しましょう。
カーペット、ラグを敷く

電子ピアノにはペダル付き製品と後からペダルを買い足す製品があります。
ペダルを付けると踏み込むときの振動が床に伝わるので、2階以上に住んでいる場合はカーペットかラグを敷いて下の階に迷惑がかからないように配慮しておきたいです。
壁際を家具で固める

家具を壁際に置くと防音材の代わりになります。
家具で壁の手前にもう一つ壁を作るイメージですね。
とくに本や衣類だと遮音効果があるので、隣室にこちらの音が聞こえにくくなります。
置き方のポイントは壁からわずかに離すこと。こうすると、壁が2つあるような遮音効果があります。
すでに棚などの家具があるなら、配置を変えるだけで部屋のレイアウトを防音仕様に変更できますよ。
壁一面に遮音カーテン

遮音カーテンを窓際でなく壁際に設置する手もあります。
やり方は、向かい合う両壁に突っ張りポールの左右の端をつけて固定、そこにリングランナーを通してカーテンを取り付けるだけ。
一枚で遮音効果が十分でなければ二重にするのもありです。
ショッピングサイトや「ニトリ」などで手軽に買えます。
お金をかけてしっかり防音したい
お金をかけてしっかり防音をする場合は、次の3つの方法をオススメします。
- カーペット、ラグを敷く
- 吸音材
- 防音パーテーション・防音パネル
ひとつずつ詳しく説明しましょう。
カーペット、ラグを敷く

電子ピアノにはペダル付き製品と後からペダルを買い足す製品があります。
ペダルを付けると踏み込むときの振動が床に伝わるので、2階以上に住んでいる場合はカーペットかラグを敷いて下の階に迷惑がかからないように配慮しておきたいです。
吸音材

壁に「吸音材」を貼るのも効果的です。
吸音材とは、音楽スタジオなど大きな音を出す部屋の壁に貼ってあるスポンジ状の素材。
壁に貼ることで、隣室同士の音を聞こえづらくします。
ただし、賃貸の場合、壁に直接貼ると、剥がすとき壁紙が破れてしまう可能性があります。
なので、養生テープを下に貼り、その上に吸音材を貼るといいでしょう。
また、壁に貼って音を防ぐものに「遮音シート」もありますが、施工業者でないと取り扱いが難しいのでオススメしません。
ロールタイプの遮音シートは、自分で壁の面積に合わせてカットする必要があり、切り方を間違えると貼れなくなります。
その上、かなりの重量があるため、一人で作業するのはかなり大変です。
防音効果、貼りやすさの面から「吸音材」をオススメします。
防音パーテーション・防音パネル

壁際に防音パーテーションを置くとある程度音をブロックできます。
安いものは1万円以内で手に入るので、徹底的な防音がしたいときにオススメです。
ステップ3|ヘッドホンをつけて練習開始

床と壁の防音が済んだら、練習を始められます。
電子ピアノやアップライトピアノは、ヘッドホンを付けないと生の音が出てしまいます。
なので、必ずイヤホンジャックにヘッドホンをつなげて練習をしましょう。

アップライトピアノを壁にピッタリくっつけて置くと、ヘッドホンを付けても振動音が壁から隣の部屋に伝わってしまいます。
アップライトピアノがハンマーで弦を叩く仕組みになっているからです。
なので、壁から少し離して置くようにしましょう。
自宅以外でピアノを練習する3つの方法

自宅でピアノが弾けない場合は次の3つの方法で練習可能です。
- 公共施設
- イベントスペース
- 音楽教室の練習室
- 音楽スタジオ
ひとつずつ見ていきましょう。
公共施設
公民館や市民会館といった公共施設で時間貸ししている音楽室や多目的ホールなどを利用するとピアノ練習ができます。
9時~21時くらいの間、1時間500円程度から借りることが可能。
ただし公的なサービスのため、調律などメンテナンスが行き届いていなかったり、夜間の演奏ができなかったりと不便に感じられることもあるでしょう。
イベントスペース
ピアノが設置された防音室のあるイベントスペースを探して借りるのも手です。
スペースマーケットから探すと見つかりやすいでしょう。
施設によっては深夜まで対応していて、うまくいけば500円程度から借りられます。
音楽教室の練習室
音楽教室のピアノ練習室も使えます。
「カワイ」や「ヤマハ」といった音楽教室では、会員でなくてもピアノ練習室が時間制で借りられますが、その他の音楽教室は会員にならないと利用できない可能性があるので注意しましょう。
音楽スタジオ
付近にグランドピアノがある音楽スタジオがある場合はぜひ活用しましょう。
1時間数百円程度から貸し出しているので、さほど料金もかかりません。
ただ、グランドピアノの設置された部屋が少なかったり、スタジオによってはグランドピアノがなかったりと難点があります。
一人暮らしでピアノの練習をする方法 まとめ
今回は一人暮らしでピアノの練習をする方法をお伝えしました。
カンタンにおさらいしましょう。
- グランドピアノ:「楽器可」「防音物件」「楽器相談可」の部屋に住んで練習する
- アップライトピアノ:防音をして自宅でヘッドホンを使って練習する
- 電子ピアノ:防音をして自宅でヘッドホンを使って練習する
- 公共施設
- イベントスペース
- 音楽教室の練習室
- 音楽スタジオ
この記事を参考に一人暮らしでピアノの練習ができたらうれしい限りです。