「一人暮らしを始めたいけど部屋探しのやり方がわからない!」
とお困りではありませんか?
はじめての一人暮らしではどんな順番で賃貸物件を探すかわからないものですよね。
そこで今回は、不動産会社勤務歴のある私が部屋の探し方を6ステップで解説します。
- 時期を決める
- 初期費用を見積もる
- 譲れない条件を箇条書きにする
- 物件の情報収集
- 絞り込む
- 内見と現地調査
上記の順で探していきます。
これを読めば物件探しの手順に迷うことはなくなりますよ!
もくじ
時期を決める
最初に決めるのは物件探しをする時期です。
物件探しの時期は、不動産会社の繁忙期を外すのがベスト。
繁忙期だと、次のようなデメリットがあるからです。
- ライバルが多い
- 優良物件が少ない
- 家賃が割高
- 家賃の交渉がしづらい
主な繁忙期は、新生活をはじめる人が殺到する1~4月、人事異動の多い9月。
よい物件を探したいなら、引っ越しをする人=ライバルが多いこれらの時期を避けましょう。
ではいつにすればいいのか。
結論からいえば、物件探しにおすすめの時期は5月中旬~8月、10月~12月です。
なぜなら、その時期は、次のいずれかに該当するから。
- 優良物件が出てくるタイミング
- 物件が安く借りられるタイミング
- 引っ越しが安くなるタイミング
5月中旬~8月、10月~12月は不動産業界の閑散期。
この時期は借りる人が少ないから物件数が多いです。
ということは、優良物件も多くなる。
かつ家賃も割安になり、不動産会社の担当者も仕事が少ないから賃下げ交渉に乗ってくれる確率が上がります。
つまり、借り手に有利なタイミングなのです。
そして6月は引っ越し業界の閑散期。
不動産業界にとっても、5月の連休が終わったあとからしばらくは入居希望者が減ります。
このタイミングを狙うと、うまくいけば優良物件に出会えて引っ越し費用も安く済みますよ。
初期費用を見積もる
物件探しをする時期が決まったら、その時期に物件がどのくらいの家賃で借りられるのか、相場を調べましょう。
一人暮らしの家賃は 給与(額面)の1/3が一般的 です。
それではして、賃貸情報サイトで相場を調べていきます。
この段階では細かい条件で絞り込まず、ざっと、「住みたい地域」だけを検索条件に入れて検索しましょう。
出てきた検索結果から、希望する間取りの物件をピックアップしていきます。
それらが設定した家賃の上限をオーバーしているかをチェックしましょう。
すべてオーバーしていたら、その地域の相場は残念ながらあなたの設定家賃を上回っています。
地域の変更を検討しましょう。
設定家賃の範囲内に収まるなら、ピックアップした物件の家賃からだいたいの平均を算出します。
平均家賃がわかったら、そこから初期費用がいくらかかるか見当をつけましょう。
初期費用はおよそ家賃の5か月分です。
初期費用の内訳は、次のとおり。
- 敷金1ヵ月分
- 礼金1ヵ月分
- 前払い家賃(当月・日割り)
- 翌月分の家賃
- 仲介手数料1か月
- 火災保険加入費
- 鍵交換費
家賃×5で計算して出た答えが初期費用の目安になります。
譲れない条件を箇条書きにする
つづいて、物件を選ぶときに絶対譲れないない条件を出していきます。
たとえば、次のようなもの。
- フローリング
- 洗濯機室内置き
- バストイレ別
- オートロック
- 2階以上
- 築年数浅め
- 鉄筋コンクリート造
こうした条件を紙やスマホに箇条書きしておきましょう。
物件の情報収集
メモした条件をもとに、情報収集をしていきます。
情報収集の方法は以下の3つが一般的です。
- 賃貸情報サイト
- 賃貸情報誌(有料/フリーペーパー)
- 不動産会社のウインドウ
順に説明しましょう。
賃貸情報サイト
1つ目の賃貸情報サイト。
これが現在は主流ではないでしょうか。
サイトにアクセスしてメモした条件を入力して検索します。
賃貸情報誌
2つめの賃貸情報誌は、書店やコンビニで市販の有料誌と駅周辺などで配布されているフリーペーパーの2種類があります。
賃貸情報誌が手に入れば、掲載物件とメモを照らし合わせて探します。
不動産会社のウインドウ
3つめは、不動産会社のウインドウに貼り出された物件情報。
ウインドウに気になる物件があったら、なかに入ってその場で詳しいことを教えてもらえます。
賃貸情報サイトでは知り得ない物件の情報が得られることも。
事前連絡は不要、飛び込みOKです。
条件を書いたメモを見せて、他の物件を探してもらうこともできます。
ただし、「人気がある物件なので早く決めないと先越されますよ!」などと不動産会社の担当者が急かそうとするのには注意が必要です。
その手に乗らないようにしましょう。
以上、3つの情報収集の方法を取り上げましたが、この他にも、現地を歩いて「入居者募集」の貼り紙で問い合わせる方法があります。
といってもこの方法だと手間がかかるし、行っても見つからない可能性が高いのであまりオススメしません。
絞り込む
候補に上がった物件のなかから、数を絞っていきます。
このときに、次の観点で物件をチェックします。
- 実際そこで生活を送れるか
- 不便はないか
- 周囲は安全か
まず実際そこで生活を送れるかどうかを考えます。
部屋に置く予定の家具、家電などがきちんと室内に置けるか。
部屋の設備は利用しやすいか。
実際の生活を思い浮かべ、そこで暮らすことを想像してください。
できればインテリアなどもイメージし、「どんな部屋にしたいか」を考えておきましょう。
この段階で、「ここでは暮らせない!」と思った物件を除外します。
不便はないか、周囲は安全かどうかを調べるためには、グーグルマップとハザードマップを活用しましょう。
グーグルマップで、物件のある場所が安全かどうかを確認します。
付近に河川や山、海があるかどうか。
つまり地形を見ます。
もちろん洪水や土砂崩れ、津波などを回避するためですね。
災害ハザードマップも見ておきましょう。
台風や大雨のときに河川の氾濫は大丈夫か、などがハザードマップでわかります。
地形の確認の仕方は下記の記事で詳しく説明しています。
防犯面の確認も大切です。
グーグルマップで、物件の近所に中学や高校があるかどうか確認します。
あった場合は、インターネット検索でその学校の評判を調べます。
ガラの悪い生徒が公園などにたむろしていないかどうかなどを確認しましょう。
物件の周囲にどんな施設があるかもグーグルマップでチェックします。
スーパーやコンビニは徒歩圏内にあるか、飲食店は何があるかなどを把握しておきましょう。
最後に、ここまで絞って候補に残った物件が心理的瑕疵物件(事故物件)でないかも調べます。
「大島てる」などの事故物件公示サイトやインターネット検索で、住みたい物件で過去に何らかの心理的瑕疵に当たる出来事が起こっていないかを洗い出しておきましょう。
内見と現地調査
物件の候補が絞り込めたら、実際に物件のある場所まで足を運んで、自分の目で周辺環境を確認します。
内見を申し込む
賃貸情報サイトから内見の希望を出すか、不動産会社に行って内見を頼むか、どちらかの方法で現地を案内してもらいましょう。
内見が決まったら、スマホに方位計アプリを入れておくのをオススメします。
このアプリで方位を調べるからです。
内見日の持ち物は以下の3つ。
- メジャー
- ビー玉
- スマホ
内見のときには、以下のポイントをおさえておきます。
- ドア、窓の開け閉めに問題はないか
- トイレ、浴室、水回りは清潔か
- 電源コンセントの数と位置
- ビー玉を床に転がして傾きをチェック
- スマホの方位計アプリで方位をチェック
- メジャーで部屋の端から端までの長さを測る
- スマホの電波が入るかチェック
- 設備に不備は見当たらないか
このなかで忘れがちなのが、電源コンセントの数と位置。
これが結構大事なんです。
「内見をしたら、1Kでキッチンのそばに電源コンセントがなかった…」
そうなると、キッチンに冷蔵庫を置けないですよね。
置くとしたら、ドアの向こうから延長コードを引っ張らないといけなくなる。
実際、こういう物件が存在するので、コンセントの数と位置は内見時にしっかり確認しておきましょう。
テレビやパソコンを置く付近に電源コンセントがあるかも要チェックです。
物件の周辺環境調査
内見で問題がないと思ったら、次はその物件の周辺環境を調査します。
周辺環境を調べるときは、朝と夜の2回に分けて現地に足を運ぶこと。
なぜ2回に分けるかというと、朝と夜では街並みがまったく違うことがあるからです。
調査するのは、次の4つ。
- 治安
- 騒音
- 景観
- 衛生
治安面で確認するのは、 飲み屋、暴力団事務所、ギャンブル施設などの有無。
付近のコンビニにどんな雑誌が置かれているかも確認しておくとよいです。
女性誌が多いとその地域に女性が多く住んでいる目安になります。
ギャンブル雑誌や男性向けの週刊誌が多いと女性は少なく、治安の懸念があるかもしれません。
騒音については、迷惑隣人、吠えまくる犬などのうるさい動物がいないかをチェックします。
景観は、付近に葬儀場、墓地、風俗店などがないかを見ておきます。
衛生については、ゴミ処理場、産廃処理場、煤煙を上げている工場などがないかなどを見ます。
物件付近の路上もチェックしておきましょう。
ゴミが散乱していないか、吐しゃ物や動物のフンが放置されていないかなどを確認します。
物件に野良猫が住み着いていないかも調べておくとベストです。
猫好きなら猫がいるとうれしいかもしれませんが、野良猫は不衛生でノミなどを持っていることがあります。
ベランダに干した洗濯物に野良猫が近づけば、洗濯物にノミが移り、それを室内に持ち込んで繁殖すると大変なことになります。
部屋探しに便利でお得なサービス
以上が物件を選ぶための6ステップです。
このステップを実践すれば、物件探しに迷うことはないでしょう。
「でも、賃貸情報サイトで物件を探すといっても具体的にどのサービスを使って探したらいいかわからない…」
そんな声が聞こえてきそうです。
そこでここからは、部屋探しに便利でお得なサービスを4つご紹介します。
ietty(イエッティ)
iettyはチャットで物件を探してくれる無料サービスです。
会員登録して探している部屋の希望条件をチャットで伝えるだけで、一致した部屋の情報がどんどん届きます。
内見もチャットで予約して、現地で待ち合わせするだけ。
登録はたった3分で完了。
しかもietty経由で物件に申し込むと仲介手数料が半額になります。
不動産会社へ行って対面で話をするのが苦手な方はこちらを活用してみてはいかがでしょう。
▼iettyの詳細は以下の記事にまとめています。
イエプラ
イエプラは、大手賃貸情報サイトから検索で見つからない物件も探せるチャットサービス。
登録してチャットで希望を伝えると、すぐ一致した物件を紹介してくれます。
深夜0時まで営業しているので、夜遅くでも相談OK。
通常の賃貸情報サイトから物件を問い合わせると、返信があるまでに1~3日程度かかりますが、イエプラはなんと、1分で返事がきます。
iettyの他にこちらにも登録しておくと部屋探しの幅が広がりますよ。
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気になる物件の問い合わせも、希望の条件で探してほしいとの要望を伝えるのもありです。
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賃貸情報についての情報は下記の記事に詳しくまとめてあるので、参考にどうぞ。
まとめ
今回は、一人暮らしを始めるときの物件の探し方を6ステップで解説しました。
ぜひこの手順を参考にしてみてくださいね。
それでは、快適な一人暮らしを!
↓以下の記事でも部屋探しについて書いていますので参考にどうぞ。
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